THCPとは!?安全性や効果を分かりやすく徹底解説

THCP(テトラヒドロカンナビホロール)は、近年新たに発見されたまれなカンナビノイドです。

THC(テトラヒドロカンナビノール)と同じく、心を活性化させる作用がありますが、その効果は「THCの33倍も強力であり、これまでで最も効果的」と言われています。

ただし、日本国内では既に規制された成分となっています。

THCPは、大麻業界においても最も注目される存在となっており、その特徴や期待される効果、副作用や注意点についてもご紹介します。

THCPとは

2019年12月末に、研究結果によりΔ9-THCP(デルタ9-テトラヒドロカンナビフォーロール)の存在が報告されました。

この物質は、THCと非常に似た構造を持ちますが、体内のカンナビノイド受容体CB1との結合能力はTHCの約33倍であることが示唆されています。

ただし、結合能力が33倍あるからといって、その効果がTHCの33倍というわけではありません。

しかし、THCPは確かにTHCよりも強い陶酔感を引き起こすため、ごく少量で早く効果が現れると報告されています。

THCPは、THC-Oよりも約1.5倍強く感じられ、またTHCの5〜10倍やΔ8やΔ10の10〜20倍の効果を感じるとされています。

THCPの安全性とは

THCP自体は、微量であってもヘンプに自然に含まれている成分なので「大きな危険性」はないかもしれませんが、問題はその製造方法にあります。

ヘンプに含まれているTHCPは非常に少ないため、製品化するためには合成する必要があります。

その際に使用される化学物質や、製造過程で残る成分、規制やガイドラインが存在しないため、原材料の品質や成分表示の正確性などに多くの不安と危険が潜んでいます。

また、THCPはTHCよりも強力であるため、少量でも強い精神作用や幻覚作用が現れる可能性が高いです。

最も懸念すべきは、科学的な研究が行われていないため、効果や副作用についての裏付けがないことです。

THCPの効果とは

イタリアで行われた研究によると、以下のような生理学的な効果が示唆されています。

・睡眠作用

・鎮静効果

・多幸感

・直腸内の温度低下

これらの効果は基本的にTHCと同じですが、その強度は異なります。

ただし、これらの効果を裏付ける科学的な証拠がない限り、推測することはできません。

THCPの違法性は?

現在、THCPを含む製品について、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されます。

まとめ

ご紹介した通り、THCPは強い精神活性作用を持つものの、現在は規制されています。