世界でも日本でも大麻由来の成分である「カンナビノイド」の美容や健康への効果が注目を集めています。
今回のテーマであるHHCもカンナビノイドの一種です。
ただし、HHCは現在日本国内での使用は禁止されています。
HHCとは
HHCはヘキサハイドロカナビノール（Hexahydrocannabinol）の略称です。
HHCは自然に大麻の種子と花粉に微量存在する成分であり、商業的な目的では人工的に作り出す必要があります。
そのため、HHCは半合成カンナビノイドとして知られています。
HHCはTHCと比較して耐熱性や対紫外線性が非常に高く、長期間保存するのに適している利点があります。
さらに、水素化された成分は体内に長く留まると言われており、半減期が長い特徴もあります。
HHCの安全性とは
HHCに関する論文はほとんど見つかりません。
これは、国連の向精神薬に関する条約の観点からも説明できます。
また、臨床研究ではHHCそのものを扱うことができず、類似物質でのテストが主流となっています。
そのため、研究は進展が遅く、安全性も確立されていません。
厚生労働省は、HHCの安全性について不透明さを指摘し、中枢神経系への影響が高い可能性があるとして、人体への使用による健康被害のリスクがある薬物として指定しています。
HHCの効果とは
前述の通り、HHCはTHCと同様の効果があると言われています。
海外ではTHCとCBDを組み合わせることで抗がん剤治療の副作用を抑制したり、疼痛コントロールが必要な患者に使用することで症状が軽減されるなど、THCはメリットも多い物質です。
HHCはまだ臨床研究が行われていないため、あくまで不確定な情報ですが、以下のような効果が報告されています。
・鎮静作用
・陶酔感
・リラックス効果
・幸福感の増加
・エネルギーの増加
・吐き気の抑制
・食欲増進
・睡眠改善
ただし、一部の製品や摂取量によっては向精神作用が強く現れることもあります。
そのため、HHCは一部では「THCの代替品」や「合法のTHC」とも言われています。
HHCの違法性は？
現在、HHCを含む製品について、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されます。
まとめ
ご紹介した通り、HHCは強い様々な効果があるものの、現在は規制されています。
